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クラウド・ルーインタビュー 日本の木々・台湾の宴・音と心の共鳴

2019年10月21日 | By
クラウド・ルーインタビュー 日本の木々・台湾の宴・音と心の共鳴
2019年12月、クラウド・ルー(盧廣仲)のライブが日本の東京・渋谷にて開催されます。Japaholic 編集部は今回、特別インタビューを企画しました。まだ彼のことを知らない読者や日本の方に、彼が持つ音楽の世界をもっと知ってもらいたいです。今回のインタビューでは、クラウド・ルー初期の定番曲や人気のある最新曲の他、日本に関わったエピソードを語ってくれました。クラウド・ルーが初めて買った日本のCDは?日本のファンの特別なところは?日本の音楽が持つ特徴とは?彼が出す答えは「あれ?」と思われるかもしれません!

そしてすでにクラウド・ルーのことを知り尽くしたの読者も、早速友達にシェアして、周りに推してみましょう!

盧廣仲東京 crowd lu 2019_tokyo

クラウド・ルーの音楽世界へようこそ

盧廣仲東京 crowd lu 2019_tokyoPhoto by Santin Aki

Japaholic:「クラウド・ルー」は台湾で知らない人はいない程人気がありますが、日本ではルーさんについてあまり知らない方が多いと思われます。その方々に自己紹介をお願いします。

クラウド・ルー:台湾の台南からやってきました、フォークとロックを中心に歌っているシンガーソングライターです。僕の歌は、田舎の風景を描いたり、ポジティブで楽しい曲がいっぱいです!

初心者におすすめの3曲について

Japaholic:まだルーさんを知らない方に、ご自身の歌で3曲をお勧めするなら、どんな曲をお勧めしますか?

クラウド・ルー:1曲目は〈早安,晨之美!〉です。大学生の時に書いた曲です。生まれも育ちも田舎の子だったので、都会で暮らし始めると、たくさんの人が朝食を食べる習慣もないし、夜更かしもよくすると気づいたので、早朝に起きることや朝食を食べることの素晴らしさを伝えられる1曲を作りたいと思いました。



クラウド・ルー:2曲目は〈OH YEAH!!!!〉です。こちらも大学生の時に書いた曲です。初期に作った曲の特徴は特別な理由はなくて、無条件に楽しくてポジティブな気持ちを感じることです。この曲は代表的な曲だと思います。「OH YEAH!!!!」はスローガンであり、言葉の垣根を超えると思います。アフリカに行っても現地の人とこの曲を一緒に歌えます。聴く人を楽しませる1曲です。



クラウド・ルー:3曲目は〈幾分之幾 You Complete Me〉です。この曲は僕の作品としては後期(笑)…近年に書いたラブソングです。さっき紹介した2曲からこの<幾分之幾 You Complete Me>までを聴いてもらうと、作り手として、この3曲を作り出した10年間に、音楽でも歌詞の世界観においても、自分自身への理解の変化も皆さんに感じてもらえるのではないかと思います。



Japaholic:ライブの時に歌うと、観客の表情が瞬時に変わったとか、そういった曲はありますか?

クラウド・ルー:最近の曲だと、〈幾分之幾 You Complete Me〉でしょう!先日終わったばかりのオーストラリアライブですが、〈幾分之幾 You Complete Me〉を歌った時、その場でプロポーズしたファンがいました。彼女との思い出の曲だそうです。たくさんの人にとってこの曲は縁結びのきっかけになれる曲で、結婚でいう仲人(なこうど)のような存在の曲だと言われました。最近この曲を歌う時、皆さんの反応を見ると、「いいことしたな〜」と感じます。(笑)

Japaholic:〈幾分之幾 You Complete Me〉創作の背景はなんでしょう?

クラウド・ルー:感謝の歌を書こうと思いました。実に、その感謝の気持ちを捧げたいのは生まれ育った田舎を豊かにしてくれた嘉南平原です。曲の創作当時、生まれてからの30数年間を振り返り、「讃えたい、感謝したいこと」を一つ選びたいなら何だろうと思いました。台南人なので、台南と嘉義の間に嘉南平原があり、毎回実家に帰る時、嘉南平原を通りすぎると、まるで愛と包容のある大地の母のような姿で、帰省する僕を迎えてくれていると思います。両親に感謝する歌も書きましたし、「嘉南平原産の米をたくさん食べたことに対して感謝すべきではないか」と思い、この曲を書きました。

自身が好きな3曲

Japaholic:続きまして、聴き手の事を一切考えずに、もし自分が好きな曲や特別な意味がある3曲なら、どの曲を選びますか?

クラウド・ルー:1曲目は〈風雨〉です。この歌詞の世界観が素晴らしいと思います。当時台湾は災害レベルの台風によってたくさんの被害が出ていた時期でした。人の心を癒せる曲を作りたくて、また、皆さんに「一緒にこの雨を乗り越え前へ進もう」と伝えたいです。癒しの曲なのに、トーンはFUNKの要素を取り入れました。めったにない組み合わせだと思います。



クラウド・ルー:2曲目は〈別殺我 Do Not Kill Me〉です。人生で初めて書いた作品です。18歳の時、大学の寮で書きました。ブルースの曲です。当時、よく聴いていたブルースギターの曲に影響され、似たような曲を作ろうかな、と思いました。



クラウド・ルー:3曲目は〈校園美女 Campus Beauty 2008〉です。トランペット、ワイヤーブラシの音色に入れたことでジャズ風にアレンジした。リズムはC-POPに珍しいSWING JAZZです。ジャズブルースが好きで、ジャズの曲を作るのは初の試みでした。

日本版アルバム《What a Folk!!!!!!》について

Japaholic:前回日本でリリースしたアルバム《What a Folk!!!!!!》のフィーチャーソングは〈一定要相信自己〉でした。なぜこんなにもストレートな曲を選んだでしょうか?自分を励ますためですか?それとも他の人への応援の歌ですか?

クラウド・ルー:自分への歌だと思います。自分と対話する感じです。この曲を書く前、ちょうど台北から台南まで11日間徒歩の旅をしました。長い間に続いた低迷期にそろそろさよならしようとするタイミングで、自分の励みになれる曲があればいいな、と。こういった曲は自分にもエールを送れますが、他の人たちにも同じようにパワーを感じてもらえるはずです。聴いた人は自分の人生のストーリーに投影できるかもしれません。



Japaholic:当時、徒歩で台南へ帰る前に、低迷期と決別できる予感はありましたか? それとも歩きながら、なんとなく低迷期から抜け出せると感じましたか?

クラウド・ルー:そんな予感があったから旅をしたわけではありませんでした。(笑)当時、ただただあの環境から抜け出したいだけでした。ずっと家に引きこもり、外へ出かけずにいたせいか友達と会うのも少なかったから、「歩く」という形でその生活のリズムから切り替えたいと思いました。全く違うライフスタイル(生活感)だと感じました。歩く途中にだんだん「人生は自由だ!」、「自分の楽しさと悲しさを誰も止める権利はない」と実感してきて、自分の人生の主導権を握るのは自分だと気づきました。なので「自分を信じて」がこの良き旅の締めくくりにはぴったりだと思いました。

Japaholic:《What a Folk!!!!!!》の中で、〈星座の愛情物語~蟹座は愛し続けられるのか〉という曲がありました。蟹座にふさわしい部分はどこですか?

クラウド・ルー:コンフォートゾーンという居心地の良い環境から抜け出すのが怖いことかな。あと、過去のことをなかなか忘れないことですかね。



Japaholic:去年、台湾の有名な占い師唐綺陽先生が、蟹座の方が早く頑張らないと先の12年はご縁はないといい、大きな話題となりました。この件で聞かれたことは多いですか?ちなみに、今日の取材チームは全員蟹座ですよ!

クラウド・ルー:唐先生が言ったあの日、Japaholic編集部のみなさんも青天の霹靂を感じましたか?

Japaholic:何といっても全世界の12分の1の人たちが私たちと同じですから、(悪い意味で)仲間がたくさんいるような感じでした(笑)

クラウド・ルー:それは確かに(笑)。いろんな人に聞かれたけど……恋愛以外、人生にはいろんな大切なものがありますよね。(笑)

Japaholic:昨日、ワンマンLIVEを宣伝するために、東京でゲストとして登場されたラジオ番組を聴きました。番組内では〈我愛你〉と〈慢靈魂〉を生で歌いました。〈慢靈魂〉は台南の風景をたくさん描写されており、だいぶ前に作られた〈我愛你〉という曲は、改めて歌うと、何か違う気持ちを感じましたか?

クラウド・ルー:当時のルームメイトがコンクールへ参加することになり、一緒に曲を書きましょうと誘われました。コンクール当日まで曲が全然出来上がっていなかったので、前日に徹夜で〈我愛你〉を書きました。寝れずにそのままコンクールに登場しました。毎回この曲を歌うと、当時のことが目に浮かびます。

クラウド・ルーから見た日本の魅力とは?

Japaholic:日本の魅力は何ですか?

クラウド・ルー:日本の空気はおいしいし、木が良いですね。僕は木が好きで、日本の木は本当に良いです。道端や路地裏で見かけた木も「この木は良いですね!根の張り具合が素晴らしい!」と思うのです。日本の木が良いから、空気が綺麗になるのではないかなと思います。日本の木も空気も大好きです!そして、お米もおいしいです!

盧廣仲東京 crowd lu 2019_tokyoPhoto by Santin Aki

クラウド・ルー:いろんな都市に行って、史跡を見学することが好きです。日本の文化保存は優れていて、史跡保存(に対する取り組み)も好きです。今年は高校の同級生と和歌山の熊野古道へ訪れました。そこは人が少なかったのでとても気に入りました!日本人すら少なかったです。脳がしっかりリラックスできるから、そういう人気のない場所を訪れる旅行が好きです。

クラウド・ルーとJPOP 初めて買った日本アーティストのCDは?

Japaholic:普段日本の音楽を聴きますか。

クラウド・ルー:小さい頃からずっと聞いています。小さい頃初めて買った日本の歌(CD)はL'Arc〜en〜Ciel(ラルクアンシエル)のシングル〈HONEY〉だと覚えています。長方形で8cm の小さいCDでした。日本だけでそういったCDを発売していましたね。同じ時にSMAPの〈らいおんハート〉を買いました。(口ずさむ)



Japaholic:CDを買ったきっかけは曲を聞いて気に入ったからですか?珍しかったり、ジャケ買いしたりなどの理由ですか?

クラウド・ルー:近所に住む小学校の同級生は僕より早い時期に日本の音楽にはまり、GLAYなどのバンドを聞いていたので、一緒に聞くことになりました。L'Arc〜en〜Ciel の CD を買った理由は、メンバーがかっこよく見えるし、歌も良かったからです。印象に残ったのはギタリストKENさんが真っ赤なギターを使っていました。小さい頃の自分にとって珍しかったので、気になりました。少しだけ大人になったら、好きな歌を探して聞きました。椎名林檎や坂本龍一の曲は好きでした。

Japaholic:他の国にない日本の音楽の特徴があったら教えてください。

クラウド・ルー:あります!日本の曲はハイトーン(高い周波数の音)の部分がとてもはっきりと明るく感じられました!他の国の音楽と比べると、ハイトーンが多いです。10ヶ国の音楽を国の音楽を一斉に流すと、ハイトーンが明るい印象の曲は、日本の音楽だという事がすぐに分かります。

Japaholic:それはなぜですか?

クラウド・ルー:よく分からないけど!もしかしたら、音楽というのはある意味で何かを補うもので、もしかしたら日本の木々は根がしっかり張ってあるから、地盤がしっかりしていて、だからこそ彼らは向上心を持って、どんどん高みへ向かおうとしてるからじゃないですか?(笑)

盧廣仲東京 crowd lu 2019_tokyoPhoto by Santin Aki

Japaholic:日本でライブを見たことがありますか?

クラウド・ルー:バンドの友達と一緒に東京事変の解散コンサートを見に来たことがあります。圧巻でした!他は音楽フェスですね。SUMMER SONICやFUJI ROCKとか。

Japaholic:コラボしたい日本アーティストがいますか?

クラウド・ルー:素敵な音楽人なら機会があれば誰ともコラボしてみたいですね!質問を聞いた時に、最初から思い浮かんだのは、浮雲さん(元東京事変のギタリスト・長岡亮介)かな、ギターがうまいから。

Japaholic:椎名林檎とゆかりのある音楽人が好きそうですね。

クラウド・ルー:そうです!他にコラボしたい方……例えば星野源さん?(笑)

Japaholic:実にJapaholic編集部が気に入ったカメラマンの濱田英明さんは、ツイッターでルーさんのことを星野源に例えたことがありますよ。

クラウド・ルー:カメラマンの濱田さんに撮ってもらったことがありますよ!友達なんです(笑)CDショップで「台湾の星野源」というキャッチフレーズで僕のCDを紹介されているのを見たことがあります。

Japaholic:星野源さんはミュージシャン、作家、俳優で幅広く創作活動を行っています。彼を知ったきっかけは何ですか?

クラウド・ルー:最初のきっかけは友達に勧められたことです。彼の曲を聞くと楽しくなります。星野源さんの初期の曲はフォークが中心ですよね。この人は僕と同じく、ポジティブなパワーを分かち合うことが好きそうな人だと思いました。

Japaholic:「台湾の星野源」と呼ばれたことを知った時、ご感想を教えてください。

クラウド・ルー:いいですよ!自分のイメージに対して、特にこだわりはないですね。

クラウド・ルー日本のライブと日本のファン

Japaholic:今回のワールドツアーのテーマは何ですか?

クラウド・ルー:今年のワールドツアーは台北アリーナで行われたコンサート「大人中」のセットリストとアレンジメントをベースに、調整して凝縮し、海外ライブに向けた内容をピックアップしています。舞台セットをそのまま持っていくのは難しいので、台北アリーナコンサートより…

Japaholic:凝縮されたバージョンみたい?

クラウド・ルー:ダイジェスト版(笑)。いつか日本のライブも台湾と全く同じ様に、何もかも持ってきたいですね。

Japaholic:かつて日本でパフォーマンスした時、気づいた日本の観客の特徴を教えてください。

クラウド・ルー: 日本の観客がバラードより、ビートの強い曲が好きなようです。そして日本のファンはリズム感がとてもよく、手拍子やフリは揃っていますね。素晴らしいです。ほかの地域であまり見たことがないです。

盧廣仲東京 crowd lu 2019_tokyoPhoto by Santin Aki

クラウド・ルー: そして、日本の観客は出演者に対しての集中力がすごいと思います。最近良く見られる光景は、観客がライブを観ながら、スマホでステージを撮影している姿ですね。僕自身はしません。ライブを観に行っても撮らないし、単純に出演者にフォーカスします。日本の観客は僕と似たような人たちだと思います。写真を撮るのではなく、今見た一瞬一瞬を脳裏に焼き付けたい、と。その場で写真を撮ったとしても、家に帰ったらもう見なくなるかもしれないですけど、しっかり覚えていれば、目を閉じるとライブのシーンを繰り返し思い返す事が出来ます。だから日本の観客のその集中する感じがとても好きです。

Japaholic:撮られることは嫌いですか?

クラウド・ルー:そうでもないですね。時代の流れだと知っています。写真とストーリーでその場の気持ちを誰かにシェアしたい人がいます。新しい時代の姿の一つなので別に拒否はしません。

Japaholic:日本のファンはよく台湾のライブに来てくれますか?

クラウド・ルー:よく来てくれます!先週終わったばかりのオーストラリアライブでも日本のファンを見ました。誕生日や日本でのライブの時、日本のファンからお花やプレゼントをいただきました。その上に皆さんのサインがありました。いつもお気遣いいただきありがとうございます。

Japaholic:日本でのライブで面白い思い出を教えてください。

クラウド・ルー:昨年の Billboard Tokyoでのライブは印象が残りました。その会場の奥には一面のガラス窓があり、窓をあけると東京タワーを見ることができます。ジャズ風にアレンジしたので、 バンドメンバーといっぱい交流できて楽しかったし、観客の皆さんも楽しかったです。ラストソングを歌う前に、一面のガラス窓のカーテンを開けてみました。東京タワーと夜景とともに、あのテンポがゆっくりな最後の曲を歌う時、パワーをいっぱいもらった感じがありました。その瞬間、観客たちの目がキラキラと輝いているのを見えました。

盧廣仲東京 crowd lu 2019_tokyoPhoto by Santin Aki

Japaholic:普段ネットの口コミとかもチェックしますか?

クラウド・ルー:選んで読みますね。面白いコメントなら返信もします。ファンの皆さんにはありがたいことに、僕のInstagramにはネガティブコメントはほぼないです。海外ライブの時、日本語が上手な友達に頼み、日本のファンのコメントを翻訳してもらいました。

Japaholic:ネガティブコメントを見たとき、どういう風に向き合いますか?

クラウド・ルー:デビューした頃、台湾のネットでのコメントをよくチェックしていました。ご存知の通り、あるサイトのユーザーの発言はわりとストレートで辛辣ですね(笑)。僕に対しての中傷、批判的なコメントをたくさん見て、おかしいなと思ったけど、何とか気分転換したら、すぐ大丈夫になりました。誰も自分の感想をストレートに発表する権利があると思いますが、僕も見ないという選択肢があります。仲間と一緒に「アルバムを製作して完成させた」ということ自体は誇るべき、達成感のあることだと思います。他人の言動で自分がやってることは間違ってると疑うのは違うと思います。その時から、自分の作品へのコメントが気にならなくなりました。

Japaholic:日本でライブを見に来る人に対して、事前に予習してほしい曲や期待してほしいことはありますでしょうか。

クラウド・ルー:僕は比較的冬の日本に来ることが少なくて、以前は日本には春か夏に来ていたので、今回は一足早くクリスマス気分を味わえそうです。そして、皆さんと一緒に新年を祝いましょう!

クラウド・ルーが日本人におすすめしたい台湾の魅力とは?

盧廣仲東京 crowd lu 2019_tokyoPhoto by Santin Aki

Japaholic:日本人におすすめしたい台湾の魅力とは?

クラウド・ルー:台湾とはいえ、僕が知っている場所は台北と台南のみです。ほかの地域に暮らしたことはないですから。麻豆など、台南の田舎がおすすめです。台南市の郊外エリア、四合院などの建物も残っており、昔の台湾の面影を感じられます。食べ物も伝統的なものがあります。台南で一番好きなグルメはサバヒー腹スープと牛肉スープです!

Japaholic:グルメだけじゃなく、日本人に体験してほしい台湾文化はありますか?

クラウド・ルー:実家はお寺の入口周辺だから、台湾のお寺のお祭りイベントはみんなにおすすめしたいです。毎年の神様の誕生日や4〜5年に一度の「建醮」というお祈りの儀式もカッコイイです!実家の村は毎回「建醮」の時、村民は自分の家の前に「流水席」という露天の宴を行いました。世界中のどこでもなかなか見れない光景だと思います。なのでみんなもぜひ体験してほしいと思います。そして「燒王船」という巨大な船の模型を海の上で燃やす儀式も本当にかっこいいです!日本の方が「燒王船」を見ることができれば、きっと超驚くでしょう。

Japaholic:台南の「流水席」は、ただ通りかかった人も参加できますか!?

クラウド・ルー:台南人はお客様を来ることについて大歓迎なので、日本から来たお客様であれば、僕は全然問題ないと思いますよ。

Japaholicの読者へのメッセージ

盧廣仲東京 crowd lu 2019_tokyoPhoto by Santin Aki

クラウド・ルー:自分の身体を大切にしてください。最近家で常に気功を練習しています。体にも心にもいいです。Japaholicの読者さんは日本のトレンドを追いかけながら、身体も気を付けることを忘れないでくださいね。ありがとうございました。

編集後記

台湾から来た風がやっと日本の中心にまで届きはじめました。

Japaholic 編集部の仕事というば、日本のさまざまな職業の方を取材する事です。今回も「音楽創作」の領域でコツコツ頑張ってる職人をインタビューする気分で、クラウド・ルーさんへの取材に臨みました。

東京の文化の発信の中心地と言われる渋谷、原宿、表参道の交差点にあるスタジオで、クラウド・ルーさんと台南の流水席(台湾の宴)を語り合うことは、なにか違うような、でも自然のような、ちょっと不思議な感じでした。

取材中、クラウド・ルーさんの言葉遣いの癖にJapaholic 編集部が気づいたのは「否定しない」ということです。ルーさんがあえて八方美人的な言葉を選ぶわけではなく、自分の意見を語る時、反対側の意見も意識し、尊重した上で、勝ち負け的な発言をしないよう話されていたと思います。「自分」と「他人」の立場の間に、明確な区別を見せながらも、両者を調和的に存在させます。柔軟性と包容性に満ちた方だな、と感じました。

クラウド・ルーさんの曲の多くは「僕」から始まり、しっかり観察し、周りの物事を体験してから生まれた「日常」の歌です。あるいは、クラウド・ルーさんがいる場所から半径5メートル以内に、大切にしたい「暮らし」を、彼の歌を介して、リスナーの耳へ、胸の奥へ。波を打つような、柔かく、気持ちのいい景色が広がっていきます。

クラウド・ルーさんの音楽が好きな方々も、きっと彼の音楽で作り上げられた景色を分かち合い、心の闇を癒され、やさしく受け入れ、そして世界の素晴らしさをもっと発見できる自分になれるでしょう。

12月の渋谷でのライブでは、クラウド・ルーさんはどのような風景を作り出すでしょうか。楽しみで仕方がありませんが、その前に、台南で牛肉スープを飲まないと!

SPECIAL THANKS:E.Rさん&K.Mさん

Crowd Lu 2019 World Tour Tokyo

■ SHOW:Crowd Lu 2019 World Tour Tokyo(クラウド・ルー 2019 ワールド・ツアー・東京)

■ DATE:2019/12/11 (OPEN 18:00 / START 19:00)

■ VENUE:TSUTAYA O-EAST

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